このページでは、助成金を活用していただくため、押えたい以下のことを説明いたします。
助成金は国の施策や政策を実現するために支給されるものをいいます。
ここで言う助成金は、厚生労働省関係の助成金のことで会社が支払っている労働保険料の一部を財源にしています。
助成金は、金融機関の融資と違って返済不要です。
ただし、国の制度によるものですので、支給を受けるためにはそれぞれ要件があります。
(例えば)
「正社員の登用」、「シニア世代の活用」、「育児支援や育メン支援」「介護離職の防止」、「人材育成の仕組み作り」など利用できる助成金はたくさんありますが、支給の条件は助成金ごとに異なります。
また助成金は、申請しないと受給できません。
助成金の存在を知らず申請していない場合、本来もらえた助成金を取りこぼしていることになります。
「助成金とはどういうものなのか?」といったことを簡単に説明してきました。
それでは、助成金を受給するとどんなメリットがあるでしょうか?
助成金を受給するメリットは4つに集約されます。
■返済不要の資金が会社に入る
会社が納めている雇用保険料が財源のため、返済が不要です。
■助成金の入金は、売上と同じで効果がある
入金された助成金は経理処理上、雑収入となります。
つまり、コストがかからずに売上に計上されるため、会計上も効果があります。
■従業員の会社への満足度があがる
助成金を受給するには、教育制度や正社員の転換制度や労働環境の整備の仕組み作りが必要となります。
また、適切な労務環境への改善が求めらます。
助成金を受給するため、そうした取り組みの結果として従業員の会社への満足度向上に繋がります。
■会社の信頼度や評価が高まる
助成金を受給することで
そういうことが評価され、信頼できる会社と思われやすくなります。
その結果として、何かあった場合にも銀行などから融資が受けやすくなります。
これまでご案内してきたように、助成金のメリットは非常に大きなものがあります。
多くの会社や経営者の皆さまは、受給した結果や効果を実感されます。
ただ、デメリットもあります。
またデメリットを把握した上で、活用して成果をあげています。
デメリットは、以下の3つです。
■助成金を受給するまでに時間と手間がかかるものがある
助成金を受給するには支給要件を満たすことも大事ですが、必要な書類を提出期限までに提出する必要があります。
また、助成金の種類によっては書類作成だけでもかなりのボリュームがあり、労務に関しての専門知識がないとそれ
らを調べるだけで、時間と手間がかかります。
■コストがかかるものもがある
助成金によっては、事前準備や新制度の導入、職場環境を改善する必要があります。
制度の導入や改善の過程でコストがかかる場合があります。
■助成金のために導入する制度や仕組みは簡単に廃止できない
助成金のために新たに導入した制度は、簡単に廃止できません。
助成金の受給のために導入する制度は、従業員にとってより良いものですので、制度の廃止は不利益な変更となる
ためです。